『家族の舟』で学ぶペアトレ15のヒント〈2〉「七時に起きて二度寝」でOKな理由
(不登校の亜希を朝七時に起こすも二度寝してしまったシーンで、父親・浩司が妻・美佳子に言った一言)
「明日からも、『目覚ましが鳴り、布団の上に起き上がる』という『当たり前にできる行動』ができたら、『褒めて』やろうよ」
この一言に、「ペアレント・トレーニング」の本質が詰まっています。
それは、“できたことに目を向ける”という姿勢です。
■ 「できなかったこと」ではなく、「できたこと」に注目する
「学校に行けなかった」ではなく、
「学校に行こうとして7時に起きることができた」に注目する。
そしてそのことを毎朝褒める。このような「当たり前にできること」を褒め続けると、
少しずつ、さらにその先の「投稿するための準備」ができるようになります。
■ 「成果」よりも「変化」を褒める
子育てにおいて、つい親である私たちは「結果」に目を向けてしまいます。
でも、行動は“連続性のある変化”の中にあります。
学校に行くというゴールに向かって、「1時間早く起きられた」は立派な進歩。
変化を認めることで、子どもは次の一歩を踏み出しやすくなります。
■ 親自身が“視点を変える”ことで、家庭の空気が変わる
家庭の中に「できたことを見つけて言葉にする」という文化が根づくと、親も楽になります。
怒るより、比べるより、「できたね」を見つける方が、ずっと心地いい。
✍️しげのひとこと
「ゴールは“行けたかどうか”じゃない。そこへ近づけたかどうか、を褒めよう。」
【ペアトレをテーマにした小説を出版します】
うつ病、不登校、家庭内暴力。
沈没しかけた家族に、一つの航路が生まれた。
しげの実体験をもとにした小説「家族の舟」
2025年9月15日 「私」物語化計画より出版