
実話をもとにした家族の崩壊と再生の物語
小説「家族の舟」は、実在する家族の姿をもとに、家族の“やり直し”を描いたフィクションです。
何かを失って初めて、自分が何を見てこなかったかに気づく。
変わらなければいけないのは、子どもではなく、まず“親”なのかもしれない。
子育てに悩む人、理想通りの親になれず自分を責めすぎてしまう人。家族という言葉に、もどかしさと憧れを同時に抱いているすべての人に、この物語を届けたい。
著者自身の経験に基づく、静かで力強い“家族の再生”の物語。 読み終えたとき、あなたの中の「親」「子ども」「家族」という言葉の意味が、少しだけ変わっているかもしれません。
子育てに悩むすべての人へ。
家庭の再生は、“知識”や“正しさ”ではなく、“やり直す勇気”から始まる――。

前編・沈没家族 あらすじ

うつ病で仕事を失い、無職・無収入でゲーム依存症の父・浩司。
自閉症と知的障害を抱え、不登校となった次女・亜希。
学業と人間関係に挫折し、家で暴れ不登校になった長女・凉香。
看護師の激務に耐えながら、沈みゆく家庭を必死に支える母・美佳子。──家族は確実に沈没へと向かっていた。日々の暮らしは罵声と苛立ちと不安と後悔に満ち、救いの糸口はどこにも見えない。
社会から隔絶されたような孤立感の中で、
「家族」という名の舟は音を立てながら沈んでいく。それでも、ほんのわずかなきっかけが、暗闇の中に小さな灯火をともす。
それは「ペアレント・トレーニング」。
父・浩司が疑いながらこれを実践し始めた時、沈没しかけた家族に、新たな航路が生まれた。
後編・希望への航路
うつ病で無職・無収入となり、苛立ちを家庭内暴力に走ってしまう父・浩司。
自閉症と知的障害を抱え、不登校に苦しむ次女・亜希。
進学校で挫折し、不登校と長女・凉香。
沈没しかけた家族の行き先を変えたのは、
「ペアレント・トレーニング」との出会いだった。小さな「褒める」から始まった実践は、やがて子どもたちの行動を変え、
そして、父・浩司自身をも変えていく。
まだ家庭には不安と衝突が絶えない。だが、かつて絶望に沈んだ家族の目の前に、
「希望への航路」 が確かに見えてきた。世代を超えて続いてきた、家族同士の傷つけ合いという負の連鎖を断ち切り、
バラバラだった家族がひとつに結ばれていく姿を描いた、
実話に基づく感動の後編。 子育てや家族のことで悩んでいるあなたに──この物語は、乗り越える力と小さなヒントを届けてくれるかもしれません。
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山川健一先生 「家族の舟」論
本作の執筆を2年間に渡り支え、指導してくださった山川健一先生が本作「家族の舟」について論じてくださいました。以下のバナーから、全文をご覧いただくことができます。
【試し読み】プロローグを公開しました
9月15日の出版に先立ちまして、プロローグを公開させていただきました。以下のバナーをクリックすると、プロローグのページが表示されます。
主な登場人物
うつ病で仕事を失い、「死にたい」と願う父・大野浩司

学業と人間関係に挫折し、家で暴れ不登校になる高校生の長女・大野凉香

不登校で発達障害と診断された、小学生の次女・大野亜希

看護師として働きながら家族を支える母・美佳子

著者プロフィール
しげ(西山 仁胤/にしやま しげかず)
1974年、広島市生まれ。保育士として放課後等児童デイサービス「きらり」で児童指導員を務める傍ら、お笑い芸人「ジャンボ亭ばずーか」としても活動。
2013年、うつ病を発症し、当時の仕事であった経営コンサルタント業を廃業。主治医の勧めで精神障害者手帳3級を取得。
2018年、三女に自閉症と知的遅れの診断が下る。混乱の中で出会った「ペアレント・トレーニング(ペアトレ)」を自身と我が子に実践し、家族関係と人生に大きな転機が訪れる。
その経験をもとに、本作『家族の舟』を執筆。崩れかけた家族がペアトレを通じて再生していく過程を描いたフィクションでありながら、著者の実体験に深く根ざした物語となっている。
現在は児童デイに勤務しながら、広島県内の公民館・企業研修などで「ペアトレ講座」や「笑って学ぶコミュニケーション講座」や、障害者福祉施設で「笑いのワークショップ」を展開している。
◆所属・資格:
- 放課後等児童デイサービスきらり 児童指導員
- 保育士
- ABA(応用行動分析)ペアレント・トレーナー(ABAセラピスト研究会認定)
- 「私」物語化計画 実践コース会員
- あらすじ.com ぴこ山ぴこ蔵師匠認定 公認ドンデニスタ

