小説『家族の舟』作品紹介

❖ この物語について

うつ病で無職になり、妻子に対して自覚なく精神的虐待を繰り返す父、
発達障害で不登校の次女、
挫折した優等生の長女、
家族の生活を支える看護師の母――

壊れかけた家族が、
ペアレント・トレーニングに出会い、
互いを見つめ直し、再生していくーー。

『家族の舟』は、著者自身の体験をもとに描かれた、
5年間の“家族再生の記録”です。

愛すべき、守るべき妻と子どもたちに、
怒鳴ってしまったことも、
泣かせてしまったこともあった。
それでも父でありたかった。

そんな不器用な男が葛藤と失敗と挫折を繰り返しながら、
再生していく物語です。

❖ 登場人物

大野浩司(こうじ)


かつて経営コンサルタントとして活躍していたが、うつ病で退職。
家庭に戻っても心を閉ざし、突発的に妻や娘を怒鳴り、自覚なく精神的虐待を繰り返す自分に苦悩する。
ペアレント・トレーニングに出会い過去の自分と向き合いながら、父親としての再出発を模索する。

大野亜希(あき)


自閉症と知的障害のある大野家の次女。
学校に馴染めなくなり不登校に。父・浩司の成長とともに心を開き、ゆっくりと自分のペースで成長していく。
無垢な笑顔で、家族の中に小さな光を灯す存在。

大野凉香(すずか)


大野家の長女。中学校までは成績優秀で人望も厚く、非の打ちどころの無い優等生。
しかし市内で有数のエリート高校に成績が急降下して挫折し、心に深い闇と葛藤を抱えるようになる。
不登校になり家族への距離と怒りを持ちながら、苦悩する。

大野美佳子(みかこ)


浩司の妻。看護師として働きながら、家庭を支える。
感情をあまり出さず、静かに家族を見守る。

❖ テーマとメッセージ

『家族の舟』は、
「家族はどう壊れるか」と「どう再び繋がれるか」を、
真正面から描いた物語です。

読んでいる間、あなたは「この父親、許せない」と思うかもしれません。
あるいは「こんな状況、自分だったら逃げる」と思うかもしれません。

それでも最後まで読んだ時、
きっとあなたは気づくはずです。
人は変われる。
家族は、もう一度、始められる。

そんな一冊になれたらと、願っています。

❖ 発売予定

📚 発売時期:2025年夏〜秋頃予定
📖 発売形式:Amazon Kindle(電子書籍)/ペーパーバック(紙版)
🖋 プロジェクト:『「私」物語化計画』(作家・山川健一 主宰)

※発売日が決まり次第、当サイトおよびSNSでお知らせします。


❖ 試し読み

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