■半年振りに山本さんのお宅へ

別のブログ記事でご紹介した、車イスの山本さん(仮名・八十五歳・男性)のお宅を、約半年後ぶりに訪ねてみました。

玄関を入ると、「おー!よう来たのう!」と、山本さんの大きな声が聞こえてきました。そして奥から出て来られた山本さんを見て驚きました。なんと、車イスで移動されるスピードが、速くなっているんです。自分史の取材をさせていただいていた当時、山本さんの足は全く動かず机や冷蔵庫に手をあてて、身体を押し出すようにしてゆっくり移動されていました。しかし、現在の山本さんは、動かなかったはずの足で床を蹴って、前よりもスムーズに家の中を移動されていたのです。

「だいぶ元気になられたみたいですね!」

と私が言うと、山本さんは嬉しそうにこんな話をしてくださいました。

■自分史を通じて、途絶えていた交流が復活

山本さんは、作られた自分史を家族や親戚だけでなく、かつて南方戦線で一緒に戦った、戦友の 皆様にも贈られました。すると、戦友の皆様との間で交流が復活し、電話や手紙を使って頻繁に連絡を取るようになりました。そして現在、「もう一回、みんなで一緒に戦った南の某国に行こう!」と言う話で盛り上がっているそうなんです。それで山本さんは、

「皆で海外旅行に行くけー、がんばってリハビリしよるんじゃ!迷惑かけられんけーのう!」

…と言うわけで、以前より元気になられたそうなんです。

自分史づくりを通じてここまでイキイキと元気になられた山本さんのお姿を拝見し、再び胸がジーンと熱くなりました。