経営者にオススメの映画「あまくない砂糖の話」

(1)基本情報

  • タイトル:「あまくない砂糖の話」
  • 制作国:オーストラリア
  • 監督:デイモン・ガモー
  • 主演俳優:デイモン・ガモー, スティーブン・フライ, イザベラ・ルーカス
  • ジャンル:ドキュメンタリー, コメディ

 

(2)あらすじ(Amazonの紹介文より引用)

人間は、1日に平均でスプーン40杯もの砂糖を摂取している。世の中には“ヘルシー”な食品があふれているのに??オーストラリアの俳優デイモン・ガモーは自らが被験者となり、無謀な実験に乗り出した!“健康”と言いつつ砂糖を大量に含む食品を60日間食べ続け、体や心がどのように変化していくのかを記録するという驚きの実験を描いたエンターテイメントムービー!
(C) 2014 Madman Production Company Pty Ltd, Old Mates Productions Pty Ltd, Screen Australia ALL RIGHTS RESERVED

 

(3)経営者へのおすすめポイント 5つ

①経営者としての健康管理、思考をクリアにする方法がわかる。

私はこの映画を見てから、お菓子など砂糖で作られたものは食べなくなりました。いや”食べられなく””なりました。砂糖という食材が恐ろしくなって…。
おかげで体重は3kg落ち、気分の浮き沈みがなくなりました。勢力的に仕事に取り組めるようになりました。
私は以前、うつ病に悩まされ、最終的に仕事を続けられなくなり辞めてしまった経験があります。今思えば、それほどひどい鬱になったのは、砂糖の影響だったのかな? と思っています。やめる寸前、私は某洋菓子店の専属コンサルをしていました。廃棄処分のお菓子などをもらって、よく食べていました。砂糖の取りすぎが、精神の以上に繋がっていたのかな? とこの映画を見て思いました。

経営者は多大なストレスと戦わなければならない、という側面があります。経営者のみなさんい、「砂糖は絶対やめてください」とは言いませんが、もし体調が優れない、気分が上がらない時は、「砂糖を撮るのを止めてみる」という選択肢も、頭の片隅に置いておいてください。そのきっかけとして、この映画を見ておくことを、お勧めします。

②食品業界と学者によって”食と健康の常識”が、どう作られてきたかがわかる。

突然ですが、私はゆで卵が大好きです。日本で板東英二の次くらいに好きです。子供の頃は何も気にせずバクバク食べていましたが、結婚した時(2002年)に、妻から「卵の食べ過ぎは良くないから、1日1個までにして」と言われ、それを守ってきました。それから時が流れ、2015年頃になると、「卵はいくら食べてもOK」という話が出回るようになりました。
「一体、どっちが本当なんだ!」
こういったことが起こる理由が、この映画を見てよくわかりました。そこには、その食品会社と業界団体の利権争いと、そこに巻き込まれる(あるいは、自ら巻き込まれに行く)大学などの研究機関との複雑な関係があるんですね。

例えばAという食品を販売している業界団体があるとします。その団体の人は、「Aがどんどん売れてほしい」と思います。それで、大学に多額の寄付金を渡して、「Aは体にいい、どんどん食べた方が健康になるよ」ということを裏付ける研究結果を出してもらう。そして、それがマスコミや書籍などで発表され、Aがジャンジャン売れ始めます。
しかし、Aに対抗するBという食品が出てきたとします。どうやら、Aよりも優れた食品らしく、Bに乗り換える消費者が増えてきている…! そこでAの業界団体は、大学に「Bは食べすぎると健康を害するぞ」という研究をしてもらって、それを発表する…。
といった構造と歴史ががあるわけです。

もちろん、全ての大学などの研究機関が、寄付金によって事実を捻じ曲げたり、特定の団体にとって都合の良い研究結果ばかり出しているわけではありません。しかし、そういうことをしている先生方もいる、ということが、この映画をみるとわかります。っていうか、そういう疑いのある大学の先生に、デイモン・ガモー監督が正面切ってインタビューしているシーンがあり、とても見応えがあります。

③世界的2大飲料メーカー、コカコーラとペプシの派遣争いの実情がわかる。

私が小学生だった1980年代、マウンテンデューという炭酸飲料がありました。緑色のボトルに入っていて、とても甘くて美味しく、大好きでした。たまーに、母親から「好きなジュース買っていいよ」と言われたら、迷わずマウンテンデューを選んでいました。僕の記憶が正しければ、中学生の頃までは近所のスーパーでも見かけましたが、いつの間にか見なくなりました。その理由がこの映画を見て、わかりました。

1990年代、コカ・コーラ社とペプシ社は、激しいシェア争いをしたそうです。マウンテンデューは、ペプシ社がコカ・コーラに対抗するために開発した炭酸飲料。1.25リットルのボトルに、スプーン37杯分の砂糖と、コカ・コーラの4割り増しのカフェインが含まれているそうです。
現在のアメリカでは「A州はコカ・コーラがシェアを奪った、B州はペプシの方が売れてる」といった棲み分けがでいているそうですが、ペプシがシェアを奪った州では、子供の虫歯が大きな問題になっていて、その子ども達のほとんどが「マウンテンデュー中毒」。毎日のようにマウンテンデューを飲んでいて、多い子では1.25リットルのボトルを1日に10本も飲んでいるそうです。コカ・コーラより高いカフェイン量が、依存性を増すんでしょうね。

今思い返せば、僕が子供だった1980年〜1990年代、日本でもコカ・コーラとペプシのシェア争いがあったのでしょう。それで日本ではコカ・コーラが勝って、ペプシの商品はあまり見かけなくなった…ということなんだと思います。

もしあのまま、日本でもマウンテンデューが販売され続けていたら、僕もマウンテンデュー中毒で虫歯だらけだったかもしれません。
いや、その以前に甘い飲み物をたまにしか飲ませてくれなかった、母親に感謝すべきですね。

④シリアスで暗くなりがちなテーマを、明るくポップに表現する監督のセンス&ノリに触れられる

深刻なテーマを扱っているドキュメンタリー映画ながら、とても楽しく最後まで飽きずに鑑賞できます。難しい学術的な話もCGや音楽を使ってわかりやすく表現されていて、僕のような素人でも楽しく理解しながら観ることができました。
エンディングの砂糖を皮肉った歌とダンスは私の大のお気に入りで、3回見直しました。ぜひご覧になって見てください!